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今日のアメリカ ロス発

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2013年2月25日 (月)

TPPと日本の「国民皆保険制度」につて

質問について:

TPP参加はどうなるのでしょうか。医療保険への影響が危惧されます。TPP参加により自由診療が拡大し、公的医療費の増加、しいては国民皆保険の破綻に結びつかないか心配です。現場にいて、国民皆保険のmerit, demeritそれぞれを見ていますが、やはりmeritが上回ると感じています。アメリカのように、Medicareに入れない中間所得-や低所得の人々が、適切な医療(医学的な面のみから見た場合の)を受けられない状況にはなってほしくないと思います。

私の私見です。先ず日本はTPPに加入すると思います。安倍総理は例外品録を認めなければ参加しないと言っていますが単にgesture だと思います。シンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの4カ国加盟で発効した経済連携協定を、米国が「中国封じ込め」のため、環太平洋国家を構成する国々ニュージーランド、シンガポール、チリ、ブルネイ、米国、オーストラリア、ペルー、ベトナム、マレーシアを巻き込み再構築したものと理解しています。更に経済連携協定と言いながら軍事上の意味合いがあると思います。日本の尖閣諸島同様ベトナム、フイリッピンは中国と海洋権益、島の帰属をめぐり東シナ海で対立しています。米国にすれば「経済連携協定」と言う「名の基」に公海航行の自由を主張し中国の進出を阻みます。要は世界のどの国も反対できない「大義名分」も欲しいのだと思います。経済と軍事、それはいつの時代にも表裏一体だったし、これからもそうでしょう。その防衛・軍事的立場から日本はTTPに参加せざるを得ないのです。これは日本の防衛上、或いはペルシャ湾から石油の輸入ルート(sea lane)を保全する地政学的戦略(geopolitical strategy)から日本は参加します。勿論国民には防衛・軍事の事は伏せておきます。

農家というより農協がTTPに反対しているのです。彼らの役割が大きく後退するかもしれないからです。農協は肥料や農機具を農民に割賦販売しコメの収穫時回収したり、よう様に農民を縛り付けています。TPPに参加すると商社や外国企業が直接消費者にcontact出来るようになります。また日本のコメ農業は事実上破綻しています。若い人は既に農業から離れ高齢者が効率の悪いコメ造りをやっています。それでもごちゃごちゃ入り組んだ昔ながらの「田」を多額の資金を投入し農道の整備や土地改良を行っています。無駄なことです。

米国には「牧田」というコメが安く売っています。日本人のプロが定年後渡米して教えたとかで広大な土地に航空機で種を撒き大型設備(水管理)や機械を導入して大々的に生産しています。味はとても美味しいです。土地の広大さと効率が違います。日本の生産費が100円とすると10円でしょう。日本の場合農地法が企業の農業への参入を拒んでいます。また山間部も多く航空機導入には適していません。

個人輸入して自分で食べるぐらいの米は関税なしで輸入できるのですよ。もちろん商売となると700%の関税がかかるとか!そうして日本のコメ農家を守ったとしても時間の問題です。後は消費者の選択です。いろいろvarietyあるコメがあっていいではないですか?

一方、中国などの薬品を使用したコメは食べない方がいい。中国はTPPに前述の理由から参加していない(参加できない)から安心です。安い米や野菜が流入しても、今の日本人は食の安全に敏感で、外国産より高くても日本のコメを買うと思います。そんなに心配する必要はありません。それと肉、私は滞米中、あのjuicyな分厚い肉とBig potato(銀紙に包んだジャガイモ), ウイスキーはCutty Sarkかマルガリータ(Margarita)と食事するのが大好きでしたが、日本では食べられません。肉は好みがあり、私のような分厚い肉を食べる人、或いは日本産の薄い高級肉を食べる人と分かれるでしょう。

さて医療保険への影響ですが、既に外資系の生命保険・障害保険会社は日本で強力になっています。Aflac, Alicoなどです。一方日本の「国民皆保険制度」は崩れないと思います。成程アメリカはMedicare, Medicaidでカバー出来ない人々が高額の保険をめいめい個人が掛けねばならない制度でしたが、大統領戦を通じてObamaは日本の「国民皆保険制度」のようなものを導入しようとしています。共和党がどう出るか?私も勉強してみます


コメント

これまでTPPを自分が関わっている医療の側面からのみ理解していたのですが、今回、軍事防衛の側面、そして農業の側面と解説いただき、理解が深まりました。

積極的に情報を集め、intelligenceを高めていければと思っています。

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