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今日のアメリカ ロス発

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2013年2月 2日 (土)

今度は自家用機でロスよりラスベガスへ、生徒達はひやひや!

本当にひやひやでした(生徒達)!

今度は空から(1)L.A to Las Vegas に飛行してみよう。その後(2)Las VegasからArizona州Phoenixへ(3)PhoenixからL.A ( Long Beach airport)と飛行してみよう。当ブログにアクセスする人で航空関係の人増えています。・・が一般の人もそうなんだっ!と話のネタにしてください。
飛行は6人乗りの中型機、乗客は私(パイロット教官)を含め6人。ロングビーチ空港で入念な機体点検を行い、IFR(計器飛行)でLas Vegasに飛行します。何せ広域ロスにはロス国際空港始め多くの空港があり、旅客機が四方八方に飛行しています。加えてVFR(有視界飛行)している航空機を含めると蜂の巣に群がる蜂みたいな過酷な空域です。タワーや空域を担当するSocal (South California control)の管制官は機関銃のように喋るというより怒鳴り散らします。日本の英検1級やTOEIC満点など全く通用しようもない「アメリカ人達の働く現場」です。
もっともtraffic(航空機)が混んでいないときは穏やか口調で話しますが・・・そんな訳で安全を考え安全が保証されたIFRで飛行します。日本の旅客機も全てIFRで飛行しています。IFRで飛行すると雲や雨で「視界」がゼロでも、真っ暗闇の夜でも山など障害物に衝突することなく安全に飛行できる飛行法です。もちろん飛行する前に色々な角度から気象を調べます。予定の空港に着いた時、視程が着陸できないほど霧などが濃い時は代替え空港へ飛行します。東京から鹿児島への飛行で飛行機が福岡や宮崎へ着陸するのは、鹿児島空港の滑走路の視程が規定以下の時です。IFRの免許を持っていないVFRのパイロットは視程が悪いと機体の姿勢制御ができずVertigo(空間失調) に陥ってしまい墜落します。医学用語でvertigoは目眩のことです。
さてIFRで飛行プランを入れDeparture(空港から決められた出発経路)で高度をぐんぐん上げてゆきます。そして次々と決められた飛行ルートへ乗り換えてゆきます。この時エンジンの出力は最大です。IFRといえども周りのtraffic(航空機)には目を配ります。たちまち広域ロスを抜け出しロスの後方にそびえる山脈を乗り越えました。そして決められた高度で水平飛行に移りました。後はエンジンの出力を抑え、巡航フライトです。 先のバスツアーでお話しましたI-15( Route66)も直下にみえます。本当に荒涼とした薄土色の荒野が続きます。そうこうしている内に機はLas Vegasに近づいてきたことを計器は示します。ここで空域を担当する管制官にIFRの解除を求めます。気象は上々で視程がいいからです。私達は国際線が頻繁に離着陸する中心部のMcCarran空港へ着陸せず、北側にあるNorth Las Vegas空港へ着陸します。
Las Vegasというのはすり鉢状の底にあるような街です。3000m位で飛行してきた自機は一気に高度を下げねばなりません。その降下角度はまるで滑り台に飛び込むというような姿勢です。一気にエンジンを絞り、フラップを全開して下げます。エンジンを絞ったにも拘らず降下率が大きいためスピードが出過ぎます。本当はしてはいけないのですが、両脚を下ろしてその抵抗でスピードを抑えます。機体制御や周りの航空機目視に多忙なcockpitですが、N. Las Vegasの管制官に着陸許可を求めます。そして大きく旋回して無事着陸できました。
鹿児島空港でも旅客機は「風向き」より西から侵入したり、東から侵入しますね、つまり福山方面から直接侵入する方法と、霧島方面を西に向かい旋回して溝辺方面より侵入するのは、空港の風向きによるためです。さて明日はLas VegasからPhoenix, Arizonaへの飛行を書きます。例のコロラド川についてです。この写真はUpしてありますので見てください。

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